以下は、YOMIURI ONLINE(3月8日)からの引用です。
「大阪府警福島署の刑事課長だった男性警部(55)が昨年、強盗強姦(ごうかん)事件の証拠品として保管中のたばこの吸い殻がなくなっていることを知り、代わりに事件とは無関係の吸い殻を証拠品として捏造(ねつぞう)していたことがわかった。
府警の聴取に対し、警部は「自分が道路で拾った吸い殻を使った。紛失発覚を免れるためだった」と話し、捏造を認めているという。
府警は証拠隠滅容疑で立件する方針。
捜査関係者によると、強盗強姦事件は2003年、大阪市内の当時20歳代の女性宅で起き、現場からたばこの吸い殻が見つかり、同署で保管していた。
事件は未解決で、吸い殻は犯人の遺留品とみられる。付着した唾液のDNA型などが関与を裏付ける物証になる可能性があった。 」
また、以下は、YOMIURI ONLINE(2012年3月7日)からの引用です。
巡査部長、保管金庫から落とし物の169万盗む
「警察署に保管されていた遺失物の現金を盗んだとして、警視庁は7日、同庁東京湾岸署警務課巡査部長の工藤純夫容疑者(58)を窃盗の疑いで逮捕した。
発表によると、工藤容疑者は2010年9月から11年11月までの間、計36回にわたって、同課事務室の金庫に保管中の現金計約169万円を盗んだ疑い。
容疑を認めているという。
盗まれたのは、同署に届けられた遺失物の現金で、受領手続きをした後、同庁遺失物センターに送るまでの間、一時保管されていた。
工藤容疑者は落とし主が現れ、返還したように書類を偽造していたという。
同庁は、上司のチェックが不十分だったとみて、監督責任についても調べている。
昨年11月、拾い主が同署に、落とし主が現れたか問い合わせ、事件が発覚した。
工藤容疑者は、同課で遺失物システムの入力などの事務処理を担当。
盗んだ金を、パチンコや遊興費に充てていたとみられるという。」
そして、以下は、朝日新聞社デジタル(3月7日)からの引用です。
飲酒摘発水増し容疑で警部補を逮捕 大阪府警、本人否認
「飲酒検問の際、アルコールの検出値を水増しし、元警察官の60代男性に交通切符を切ったとして、大阪府警は6日、事情を聴いていた泉南署交通課警部補の山下清人(きよと)容疑者(57)=大阪府熊取町大久保北3丁目=を虚偽有印公文書作成・同行使と証拠隠滅の疑いで逮捕し、発表した。
「違反の捏造(ねつぞう)はしていない」と、容疑を否認しているという。
府警は6日、泉南署や山下容疑者宅を家宅捜索した。
府警によると、泉南署が昨年に検挙した飲酒運転は79件で、うち山下容疑者が担当したものが51件。
1人で府内1署あたりの平均検挙数35.4件を上回っていた。
元警察官の男性のほかにも検挙に抗議している運転手がいるという。
逮捕容疑は昨年9月29日午後1時55分ごろ、大阪府泉南市内で飲酒検問をした際、ミニバイクを運転していた市内の元警察官の男性の呼気から、酒気帯び運転の基準値ちょうどの1リットルあたり0.15ミリグラムのアルコールが検出されたように数値を改ざん。
虚偽の交通切符(赤切符)を切ったというもの。
男性は翌10月、道路交通法違反(酒気帯び運転)罪で略式起訴され、罰金刑が確定した。 」
更に、以下は、YOMIURI ONLINE(3月8日)からの引用です。
捜査員、弁解録取書を誤って裁断…居酒屋火災
「東京都杉並区の居酒屋「石狩亭」で客ら14人が死傷した火災で、警視庁が、ビルを所有する「東京ビルディング」の社員・倉田俊二容疑者(29)(業務上過失致死傷容疑で逮捕)の弁解録取書を誤って廃棄していたことがわかった。
同庁は「コピーは残っており、捜査に支障はない」としている。
同庁によると、弁解録取書は、倉田容疑者が逮捕された今月6日に作成された。
コピーをした後、原本が誤って廃棄書類に紛れこみ、捜査員がシュレッダーにかけたという。」
Yahooニュースには、「警察の不祥事」という項目があり↓、上記以外にも、沢山の警察の不祥事が並んでいます。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/police_scandal/
ごくまれにということであれば、あってはならないこととはいえ、個人の資質の問題で済まされるかも知れませんが、このように連日次々と不祥事が発覚すると、組織としての在り方を疑問視せざるを得ません。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ