以下は、MSN産経ニュース(2012.3.1) からの引用です。
「Jトラストは1日、会社更生手続き中の武富士の消費者金融事業を会社分割により取得した、と発表した。
Jトラストの連結子会社で商工ローン大手のロプロが、同日付で取得対価の約252億円を支払い、事業を継承した。
武富士本体は社名をTFKと改め、今回の事業売却収入などを原資に債権者への弁済に当たる。
弁済率は、当初の計画通り3.3%を維持する見通し。
武富士の再建をめぐっては、スポンサーに決まっていた韓国企業が資金不足などで撤退するなど混乱したが、昨年末にJトラストが新スポンサーに選定されていた。
ロプロでは継承した武富士の顧客基盤を生かし、信用保証業務などを強化していく。
武富士側から約300人の社員がロプロへ移籍する見通し。」
ロプロからもお知らせが出ていますが↓、ロプロといえば、「腎臓や目ん玉売って金作れ」で問題となった日栄が商号変更した会社で、会社更生手続により、過払債権の97%のカットを受けて、存続した会社です。
http://morikoshi-law.com/pdf/lopro_120301.pdf
そのロプロが、同じく過払債権の約97%をカットした武富士の消費者金融事業を取得することにより、利息制限法による制限利率以下とはいえ、それてもなお高率の利息・損害金を顧客から搾り取り続けることになります。
債権者の同意が必要な会社更生手続であろうが、破産手続であろうが、結局、どこかの企業が武富士の事業を取得したのでしょうが、このような錬金術が認められてしまうこの世の中は、どこかおかしい気がします。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ