2012年03月02日

マンション更新料:「上限は年間賃料の2割」 京都地裁


以下は、毎日jp(2012年3月1日)からの引用です。

「京都市右京区の賃貸マンションの元借り主の女性(25)が、個人の貸主に対し支払い済みの更新料返還などを求めた訴訟の判決が29日、京都地裁であった。

松本清隆裁判官は「1年契約の更新料の上限は年間賃料の2割が相当」との判断を示し、更新料の一部返還を命じた。

双方の代理人によると、最高裁が11年7月に更新料を「高額過ぎるなどの事情がない限り」有効とする初判断を示した後、「高額」の基準を示した判決は初めて。

判決によると、女性は05年4月、マンション1室を月額4万8000円、1年ごとに更新料15万円の契約で入居し、08年までに3回の更新料計45万円を支払った。

判決は「更新料を含めると実質的に月額賃料は6万円を超える。表面的な賃料を低額にして契約を誘引するもの」と指摘。1年契約で賃料2.22カ月分の更新料を有効とした確定判決などから、年間賃料の2割を超える更新料の3回分にあたる計10万4400円の返還を命じた。

原告側代理人の長野浩三弁護士は「更新料の一部が無効になり得ることを示した意義ある判決」、被告側代理人の田中伸弁護士は「最高裁判決を理解せず、更新料の価格設定にまで介入した不当判決」とそれぞれコメントした。」


昨年7月15日の最高裁判決↓は、「更新料の額が賃料の額、賃貸借契約が更新される期間等に照らし高額に過ぎるなどの特段の事情がない限り」無効ではないとした上で、具体的な事案につき、「更新料の額を賃料の2か月分とし、本件賃貸借契約が更新される期間を1年間とするものであって、上記特段の事情が存するとはいえず、これを消費者契約法10条により無効とすることはできない。」と判断していましたので、今回の京都地裁の判決は、最高裁判決の事案を上限と判断したということになります。
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=81506&hanreiKbn=02

私も修習生の時に関西に住んでいたことがありますが、更新料?敷引き?と地域による慣習の違いに驚きました。

ちなみに、敷引きについては、昨年3月24日の最高裁判決↓が、「賃料月額の2倍弱ないし3.5倍強にとどまっていること、賃借人が、上記賃貸借契約が更新される場合に1か月分の賃料相当額の更新料の支払義務を負うほかには、礼金等の一時金を支払う義務を負っていないことなど判示の事実関係の下では、上記敷引金の額が高額に過ぎると評価することはできず、消費者契約法10条により無効であるということはできない。」と判断しています。
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=81180&hanreiKbn=02

札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ
posted by 森越 壮史郎 at 10:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
福岡市の西鉄バスで痴漢冤罪事件を目撃しました。
今年1月19日(木)の朝8時頃のことでした。
博多駅に隣接する博多バスターミナル
1階バス乗り場を朝7時47分に出発する西鉄バス早良営業所行きに
乗車しました。私は一番後ろの座席にいて、冤罪事件の犯人の女子
高校生は後ろから4番目の進行方向左側、無実の30歳くらいの黒い
ロングコートを着た男性がその右側にいました。男性は気分が悪そう
で、ときどき黄色いハンドを出して口を押さえていたのが後ろから見え
たので、はっきりと覚えています。
女子高校生がいきなり「このきもい野郎めが!」などと侮辱発言を繰り
返しながら男性を痴漢の犯人にしました。他のメガネをかけた60歳く
らいの男性乗客も、30歳くらいの男性を殴りました。
バスは遅れて警固へ向かいました。
男性が連行された福岡中央警察署へ問い合わせると、宮崎という
警察官から「被害者が痴漢されたって言うから立件するしかなかろう
もうう。」などと怒鳴って私の目撃情報は一蹴されました。
また、男性が送検されたと宮崎という警察官から聞いた福岡地検へ
問い合わせると、吉田修一という副検事から「おまえは容疑者の
味方をするなら、おまえも共犯者とみなされるぞ。容疑を認めない
人間は警察官から脅迫や暴行を受けて当然だろうが。抗議をして
きた連中にはみんなそう言っているが、おまえもまったく同じだ。」
などと言って違法な捜査を正当化していました。
いくら弁護士会が取調べの可視化を求めても、警察や検察が認めない
理由がよくわかりました。
私が実際に体験した警察や検察の対応を告発することによって、弁護
士さんたちが違法な捜査をする警察官や検事たちを糾弾しなければい
けません。
Posted by 塩崎絢子 at 2012年03月04日 14:08
最新コメントは、私が見た事件と同じ事件
でしょうか?
先月の1月19日の木曜日のことでした。
福岡市の博多バスターミナルを午前7時47分発の西鉄バスの
中だったと覚えています。実際には博多バスターミナルの発車
が遅れていましたが、8時近くになってから起きました。
福岡市の中村学園女子高校の生徒が、いきなり隣で寝ていた
若い男性乗客に「この男は見るからに気持ち悪い。」などと叫んで
痴漢の犯人にして運転手に突き出しました。男性は何も悪いこと
をしていないのに、警察官から殴られてつれていかれたのでした。
私が県警中央署に問い合わせると、「被害者は痴漢されたと
言うから無理やり犯人にするしかない。」などと言って、私のいう
ことを聞きませんでした。その警察官の
名前は宮崎といっていました。
これは、警察官の公権力による悪質な
人権侵害と思います。弁護士は解決に向けて取り組まないと
いけません。
Posted by 木下里美 at 2012年03月08日 13:35
1月19日に福岡市の西鉄バスの車内で起きた痴漢冤罪事件は、女子高校生、バス運転者、乗客、警察官、検事らによるでっちあげの事件だと思います。

私の知る中村学園女子高校の生徒によると、冤罪をでっちあげた生徒は2年生で、事件当日と翌日は学校を休んでいたそうです。

取調べを担当したという福岡区検察庁の吉田修一副検事が「事件のことなら被疑者が選任した平和の森法律事務所の平田弁護士に聞きなさい。電話番号も教えてやるぞ。」などと複数の人に言ったそうです。この吉田修一という検事も、違法な捜査で冤罪を作っておきながら、このようなことを言うとは非常に無責任です。

この冤罪事件については、福岡県弁護士会が組織をあげて解決しなければ市民の安全は守れないと思います。
Posted by 桑原妙子 at 2012年03月09日 13:38
福岡地方検察庁の検察官の吉田修一副検事は、1月19日の痴漢冤罪事件に限らず、いつも違法な捜査をしています。

吉田修一副検事は、取り調べ中に「おまえはハンセン病患者なんだから、痴漢をすると同じ病気の人間がみんな痴漢の犯人にされてしまうんだぞ!」などと人権を無視した脅迫まがいな発言をいつもしています。

吉田修一副検事は、そのようなずさんな取り調べをしてから、いつも「フーッ!」とため息をつく癖があります。やってもいない犯行を被疑者にいつも押しつけている証拠です。

福岡地検の3階にある307室に取り調べの録音・録画を設置すると、このような取り調べの様子は一目瞭然です。

吉田修一副検事が担当した冤罪事件の「弁護人選任届」には、確かに平田広志弁護士と記載されています。また、吉田修一が所持する「逮捕手続書」を見ると、明らかに警察の違法捜査や不当逮捕による冤罪の可能性が高いと考えられます。また、被疑者の供述調書には、「福岡県警中央警察署 宮崎創巡査部長」と記載されているので、ここに寄せられた情報は正確だと考えられます。

Posted by 平江努 at 2012年03月10日 12:21
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック