以下は、YOMIURI ONLINE(2012年2月9日)からの引用です。
1997年に千葉県流山市で会社員田島由美さん(当時24歳)が刺殺された事件で、凶器とみられる包丁が最近になって、強盗殺人容疑で先月逮捕された当時17歳の男(32)の供述通り、現場近くで見つかった。
捜査関係者への取材でわかった。
別の強盗傷害事件で服役中だった男は、1月18日に逮捕された。
捜査関係者によると、男は田島さんの事件の凶器について、「(被害者の)家にあった刃物を使った。事件後、逃げる途中で近くの側溝に捨てた」と説明。
これに基づき、県警が流山市内を捜索したところ、側溝から古い包丁が見つかった。
県警は、田島さん宅にあった包丁とみて確認を急ぐとともに、血液の痕跡がないかどうか付着物を鑑定している。
事件当時、県警は現場近くを捜索したが、凶器は発見できなかった。」
本当に凶器の包丁なのかどうかはっきりしていないので、何とも言えませんが、仮に、凶器の包丁だとしたら、犯行現場近くの側溝なのに、なぜ15年前の事件当時に捜索した際に発見できなかったのでしょうかね。
この事件では、これ以外にも、防犯カメラの映像やDNA鑑定という客観的証拠をないがしろにして、祖母を虚偽自白に追い込むなど、強盗殺人事件だというのに、初動捜査にミスが余りに多過ぎます↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/247401977.html
一方、以下はMSN産経ニュース(2012.2.9)からの引用です。
「尊厳を害する言動、身体接触…昨年の「問題取り調べ」は31件 警察庁
平成23年中に「取り調べ監督制度」で発覚した問題のある取り調べは、全国の警察本部で延べ31件だったことが9日、警察庁のまとめで分かった。
このうち、「やむを得ない場合を除く身体への接触」や「尊厳を著しく害するような言動」など4件については、23年5月に外国人容疑者の取り調べで暴行を加えるなどした大阪府警関西空港署の男性巡査部長=停職後、依願退職=によるものだった。
23年中は全国で158万4102件の容疑者の取り調べがあり、取調室を外部から透視鏡で視認したのは286万8381回に上った。
問題の発覚経緯は「透視鏡による確認」が11件、「留置部門からの通報」と「容疑者・弁護士からの苦情申し出」がそれぞれ4件などだった。
取り調べ監督制度は21年4月からスタート。
問題のあった取り調べは21年(4〜12月)が延べ23件、22年中が延べ30件とほぼ横ばいとなっており、警察庁では「引き続き警察全体で適正な取り調べに努めていきたい」と話している。」
警察庁からも報告書が出ていますが↓、286万8381分の31などという数字は、ちょっと信用できかねますね。
http://www.npa.go.jp/soumu/kantoku.pdf
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ