以下は、YOMIURI ONLINE(2012年2月3日)からの引用です。
「約4300億円の負債を抱え、東京地裁で破産手続き中の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の和牛オーナー制度を巡り、大阪府内の出資者13人が、同社側が経営の悪化を隠し、出資金847万円をだまし取ったなどとして、社長ら3人を詐欺容疑などで大阪府警に刑事告発する方針を決めた。
3日にも告発状を郵送する。
被害対策大阪弁護団によると、同社の破綻を巡る告訴・告発は初めてという。
同弁護団によると、同制度は出資者が雌の繁殖牛のオーナーとなり、同社に飼育を委託。
同社が繁殖牛を買い取って出資金を払い戻し、子牛の売却益も支払うとする仕組みだった。
告発状によると、告発人のうち6人は同社が民事再生法の適用を申請する前月の昨年7月、新たな繁殖牛の飼育に関し契約を結び、計847万円を出資した。
この契約について「新たに飼育したり、買い取ったりできない状態であることを隠し、自転車操業を続けるために出資金をだまし取った」と主張している。
他の7人も「必ず出資金が戻ると虚偽の説明をされた」などと詐欺の被害を訴えている。
13人の出資金の残額は、約7億円に上るという。」
13人で約7億円ということは、平均5000万円余り!
安愚楽牧場の情報に関しては、全国安愚楽牧場被害対策弁護団の公式ホームページ↓に詳しい記載がありますが、負債約4300億円の大半を占めると思わる莫大な出資金を集めたのに、1月分のエサ代20億円程しか残っていなかったとのことですから、残りのお金はどこに消えてしまったのでしょうか。
http://agurahigai.a.la9.jp/
安愚楽牧場は、当初、自主的再建を目指す民事再生の申立をしましたが、エサ代にすら窮し、破産手続に移行しました↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/234488037.html
U・F・Oのケース↓と同様に、破産手続だと、第三者の弁護士が破産管財人に選任され、全てが明るみになってしまうからという理由と、弁済の意思がない訳ではないという姿勢を見せるために、民事再生手続を利用したということでしょうか。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/231857346.html
破産手続に移行したのに、弁護団が告訴に踏み切るということは、破産管財人の調査には期待できないということなのでしょうか、それとも、神世界のケース↓のように、被害弁償狙いということでしょうか。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/250131707.html
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ