以下は、毎日jp(2012年1月4日)からの引用です。
「道内で昨年、振り込め詐欺被害が再び増加に転じた。
11月末時点での被害総額は約1億6300万円で、10年の年間被害額の1・7倍に達している。
依然多いのが、離れて暮らす子供の久しぶりの電話を装い、窮状を訴えて現金を振り込ませるケースだ。
道警によると、振り込め詐欺は06〜08年に年5億〜6億円の被害があり、その後は減って10年は約9400万円だった。
11年の認知件数(11月末現在)は93件で、昨年同期比8件増とほぼ横ばいだが、1件当たりの被害額は10年の約93万円から約175万円へと、ほぼ倍増した。
道警生活安全企画課は「犯人が被害者に何度も電話をかけ、取れるだけ取る傾向がある」と分析する。
11月には上川地方の60代女性が、息子を装う男から「借金で困っている」と電話を受け、3回にわたり現金246万円をだまし取られた。
札幌市の60代女性も同じ月に同様の電話で150万円を詐取された。
いずれも実際に息子に連絡したのは現金を振り込んだ後だった。
金融機関が振り込め詐欺への警戒を強化しているのを背景に、犯人がキャッシュカードを直接受け取る手口も登場している。
道職員や金融機関職員を装って「給付金が出る」「医療費の払い戻しがある」などと電話し、その後、仲間がカードを取りに自宅に現れるのが典型例という。」
「親思う心にまさる親心」−−。
道警幹部は、幕末に処刑された吉田松陰が家族へ残した歌の一節を思い起こし、親に日ごろの生活を知らせておくことの大切さを訴える。
「親心が悲劇を生まないよう、正月休みは親子で近況を語り合い、絆を深めてほしい」」
自分の親に限って、まだまだ大丈夫と思っていたら、大間違いです。
とにかく、子供の方から、繰り返しアクセスして、充分にご注意を。
このご時世、自分の親にお金を無心したら、「あんた振り込め詐欺なんじゃないの」と言われる位が、丁度いいのかも知れません。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ