本日、年賀状の受付が始まったそうですが、つい先日、私が弁護士1年目のときに事件を受任し、無事解決した依頼者の方が、相談に来ました。
実に16年ぶりのことになります。
その方から、「その節は大変お世話になりました。お陰様でその後幸せな生活を送っています。」との言葉を頂きました。
何よりも弁護士冥利に尽きる言葉です。
続いて、「年賀状も出さずに申し訳ありませんでした。」とのことでしたが、「私も出していませんので、お互い様ですよ。」と答えました。
依頼者の方にとっては、事件の解決によって得られるものが大きければ大きいほど、解決までの道のりで大変な思いをしていることになります。
ですから、我々弁護士に事件を依頼して解決したことは、決して良い思い出ではなく、むしろ忘れ去りたい過去なのではないかと思います。
そう考えると、依頼者だった方に、年賀状を送り続ける気にはなれないのです。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ