以下は、asahi.com(2011年11月10日22時54分)からの引用です。
「法務省は10日、今年から始まった「司法試験予備試験」の合格者を発表した。
法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格が得られる試験で、6477人が受験して116人が合格。
合格率は約1.8%だった。
法科大学院の修了生と同様に、来年から5年以内に3回まで司法試験を受験できる。
司法試験の受験は法科大学院修了が条件になっているが、予備試験は経済的事情で大学院に進めない人などのための例外として設けられた。
ただ、受験資格が制限されていないため、制度創設時から、大学院に通わずに済む「抜け道」にならないかと懸念され、結果が注目されていた。
法務省によると、今回の合格者は大学生が40人と3割以上を占め、無職32人、公務員13人、会社員12人。法科大学院生も8人含まれていた。年代は20〜24歳が40人で最多。92人には今年廃止された旧司法試験の受験歴があった。」
1.8%という合格率は、旧司法試験の合格率とほぼ等しいので、予備試験なのに本試験並の高いハードルを設定しているように思われる。
法科大学院を修了していなくても、修了者と同等の能力を備えているなら、司法試験の受験資格を認めるのは当然のことではないか。
優秀な人が「飛び級」できない方がおかしい。
札幌弁護士会所属弁護士森越壮史郎法律事務所ホームページ