2024年05月09日

弁護士を業務停止1カ月 不適切な接見40回


以下は、共同通信(2024年05月08日)からの引用です。

「第一東京弁護士会は7日、弁護人に選任される可能性がないにもかかわらず、勾留中の人物3人と約5カ月にわたり接見を計40回繰り返したなどとして、同弁護士会所属の大久保治彦(おおくぼ・はるひこ)弁護士(49)を同日付で業務停止1カ月の懲戒処分とした。

同弁護士会によると、2019年11月までの約5カ月間に、特殊詐欺事件の共犯者として身柄を拘束されていた人物3人に対し、別の人物からの依頼を受け、「弁護人となろうとする者」として計40回接見し、報酬計210万円を得た。

すでに3人には他に弁護人が選任されており、大久保弁護士には刑事弁護に携わる意思がなかったとされる。

当時3人には約4カ月間、接見禁止の決定が出されていた。

また同10月と11月には、接見室で勾留中の1人からメモ書きをアクリル板越しに撮影するよう頼まれ、撮影データを第三者に送信した。

同弁護士会にデータを受け取った人から申し出があったことから調査していた。

大久保弁護士の認識や動機について、同弁護士会は「答えられない」としている。」






40回接見して210万円ですから、1回5万円くらいですか。

昨日のブログの件も、恐らく、そういう話なのでしょうね↓

昔から刑事事件がらみの不祥事はありましたが、今時のは何か情けない感じですね。

posted by 森越 壮史郎 at 13:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月08日

「重大な非行」勾留中の容疑者らに電話貸す 札幌弁護士会の弁護士に懲戒処分


以下は、讀賣新聞オンライン(2024/05/03)からの引用です。

「裁判所が接見(外部との連絡)を禁じた勾留中の容疑者らに自分の携帯電話を使わせたとして、札幌弁護士会は2日、同会所属の平井達哉弁護士を業務停止2か月の懲戒処分にした。

発表によると、平井弁護士は2021年4〜5月、いずれも詐欺事件で札幌中央署や室蘭署に勾留されていた2人に「弁護人の予定者」として接見し、計5人と自分の携帯電話で複数回にわたって通話させた。

昨年4月、札幌地検が同会に懲戒処分を出すよう申請。

平井弁護士は2人の弁護人に就任せず、通話による証拠隠滅などもなかったというが、同会は「接見禁止の決定の効力を無意味にするもので、弁護士の品位を損なった」と判断した。

平井弁護士は同会の調査に事実関係を認めている。

同会の松田竜会長は2日に記者会見し、「所属会員が重大な非行に及んだことを厳粛に受け止め、信頼回復に努める」と述べた。」






札幌弁護士会からもお知らせが来ていましたが、なぜこんなことを繰り返したのでしょうかね。

接見禁止の有無にかかわらず、接見室で携帯電話で通話させるのは、当然、禁止されていると思いますが。

ところで、札幌地検からの懲戒申立とのことですが、どうして札幌地検の知るところとなったのでしょうかね。

一般の接見とは異なり、弁護士との接見には、警察官などが立ち会わないことになっているのですが。

昔々に先輩弁護士から聞いた話では、弁護士の接見には立会人はいないものの、重大な否認事件とかでは、接見中の会話が盗聴されている可能性があるので、筆談で接見するということでしたが…。」

posted by 森越 壮史郎 at 17:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする