以下は、共同通信(2024年02月20日)からの引用です。
「過払い金返還請求事件を多く手がけ、巨額の負債を抱えて破産手続き中の弁護士法人「東京ミネルヴァ法律事務所」(東京都港区)について、第一東京弁護士会は19日、懲戒処分の中で最も重い除名にしたと明らかにした。
依頼者からの預かり金約25億円が不正に流用されたと結論付けた。
処分は17日付。
東京ミネルヴァは多重債務者の過払い金を消費者金融から取り戻す「過払い金ビジネス」を展開し、テレビやインターネット広告で集客。
弁護士会によると、破産手続き開始時点で依頼者に支払うべき債務が約30億円あったが、預金などは5億円弱しか残っておらず、差額の約25億円が不正に流用された。
依頼者は少なくとも4千人に上るという。
東京ミネルヴァでは、委任契約を結んだ広告業者の派遣スタッフが無資格で法律事務を行う「非弁行為」が常態化。
処分理由では「電話での過払い金の相談対応、契約書案の作成などに当たり、弁護士法人の名義を利用させた」と指摘した。
弁護士会の調査では「非弁業者が実質支配していたので、資金の流出を認識していなかった」と弁明したという。
東京ミネルヴァは2012年に設立され、過払い金返還請求以外にもB型肝炎給付金請求の事件などを受任。
20年5月ごろ業務を停止し、同6月に破産手続き開始決定が出た。」
第一東京弁護士会のホームページには、掲載されないのですね↓
代表だった川島浩弁護士は、自己破産によって弁護士資格を喪失したようですし、東京ミネルヴァ(と川島浩)は破産手続中なので、実質的には問題ありませんが、処分までに何でこんなに年月がかかったのですかね。
破産管財人のホームページは↓
負債が30憶円余りで、配当原資が10憶円弱ですから、それなりの配当率にはなるでしょうが、約25憶円の不正流用がなければ、依頼者の方々には満額戻って来たはずなのですが。
未だに過払金請求のCMとか見ますけど、CMを打つほどの事件数はあるのですかね。