2016年08月01日

傷害事件で誤認起訴か 地検、弁護側に「有罪求めない」


以下は、朝日新聞デジタル(2016年7月13日)からの引用です。

「東京都八王子市で2014年に起きた傷害事件で公判中の男性被告2人について、東京地検立川支部が「有罪を求める訴訟活動はしない」と弁護側に伝えたことが12日、わかった。

誤って起訴した疑いが強く、今後、無罪を求刑するか公訴の取り消しをする可能性がある。

同支部は取材に対し「現時点では答えられない」としている。

事件は14年1月22日未明、JR八王子駅近くの路上で発生。

40代の男性2人が相次いで複数の男に殴られたり蹴られたりして、それぞれ2週間と1カ月のけがを負った。

警視庁八王子署は今年3月、いずれも中国籍で、不動産会社経営の男性(47)と貿易会社経営の男性(39)を傷害容疑で逮捕。

2人は「現場にはいなかった」などと容疑を否認したが、東京地検立川支部が4月に同罪で起訴した。

東京地裁立川支部で今年6月に開かれた初公判で検察側は、目撃情報などから2人と氏名不詳者の計3人が事件直後にタクシーに乗って逃げたと主張した。

弁護側がこのタクシーのドライブレコーダーを確認したところ、中国語で「もう一回戻って殴るか」などと話す3人組が映っていたが、2人の被告とは別人だったという。

弁護側は6月末の第2回公判で、この映像を調べるよう請求。

その後、地裁立川支部は2人の被告の保釈を認めた。

弁護人によると、12日にあった三者協議で検察側は「弁護人の主張などをふまえて有罪を求める訴訟活動はしない」と伝えたという。」




タクシーのドライブレコーダーを確認すれば、別人だということがわかるのに、なぜ、逮捕・起訴されたのでしょうか。

警察官も、検察官も、誰一人として、タクシーのドライブレコーダーを確認せず、目撃証言を鵜呑みにしたということでしょうか。

突然の出来事、しかも外国人、同一人物という証言が、どれ程、信頼できるのでしょうか。

というか、事件直後にタクシーに乗って逃げたということなのであれば、このご時世ですから、タクシーのドライブレコーダーを確認するのは、当然のことではないでしょうか。




と思ったら、以下は、同じく朝日新聞デジタル(2016年7月13日)からの引用です。

八王子署、映像確認せず逮捕 誤認起訴疑いの傷害事件

「東京都八王子市の傷害事件で東京地検立川支部が男性2人を誤認起訴した疑いがある問題で、警視庁八王子署が、犯人が逃走に使ったとみられるタクシーのドライブレコーダーの存在を知りながら、その映像を確認せずに2人を逮捕していたことが13日、捜査関係者への取材でわかった。

署は「逮捕にいたる経緯を検証している」としている。

事件は2014年1月に発生。

40代の男性2人が複数の男に殴られ、全治2週間と1カ月のけがをした。

署は今年3月、いずれも中国籍の会社経営者2人を傷害容疑で逮捕。

2人は容疑を否認したが、同支部が起訴した。

公判では、タクシーで逃走する犯人の目撃情報が証拠の一つとされたが、弁護側がドライブレコーダーを確認したところ、別人が映っていたという。

検察側はこれを受け、12日に「有罪を求めない」と弁護側に伝えた。

捜査関係者によると、八王子署もタクシーのドライブレコーダーが車内を記録していることを認識しており、捜査員が確認のためタクシー会社を訪問した。

だが、何らかの事情で映像が見られなかったという。

検察側は目撃証言を主な証拠として起訴したが、ドライブレコーダーの存在は、弁護側が指摘するまで明かされなかった。」




また、以下は、同じく朝日新聞デジタル(2016年7月20日)からの引用です。

写真選ばせ「犯人」特定 東京地検、起訴誤り公表へ

「東京都八王子市の傷害事件で東京地検立川支部が中国籍の男性被告2人を誤認起訴した疑いがある問題で、捜査側が2人を「犯人」と特定した主な証拠が、目撃者に複数の写真から犯人を選ばせる「写真面割り」だったことが関係者への取材でわかった。

過去の冤罪(えんざい)事件でも問題になった手法で、検察内部からも批判が出ている。

地検は近く、「起訴は誤りだった」との見解を公表する方針。

裁判で無罪を求めるか、公訴を取り消すとみられる。

事件は2014年1月に起きた。

男性2人が外国語を話す複数の男に相次いで殴られけがをした。

関係者によると、事件から1カ月半後、警視庁八王子署の捜査員が被告を含む24枚の写真を、現場にいた被害者の知人に示したところ、「間違いない」と被告1人の写真を選んだ。

その後捜査の進展はなかったが、今年3月に同署が再び「写真面割り」を実施。

この時点で、知人に加え、別の被害者も被告2人の写真を選んだため、逮捕した。

2人は容疑を一貫して否認したが、捜査側はさらに別の目撃者にも写真面割りをし、これらの目撃証言を主な証拠として起訴したという。

写真面割りは、富山県で起きた強姦(ごうかん)冤罪事件「氷見事件」でも誤認逮捕の一因になったとされ、最高検は07年の報告書で「初対面の相手を短時間目にしたに過ぎず、証拠価値を過大評価することはできない」と指摘している。

ある検察幹部は「八王子の事件も起訴の判断を慎重にすべきだった」としている。」



またまた、以下は、同じく朝日新聞デジタル(2016年7月22日)からの引用です。

誤り認め起訴取り消し 傷害事件、東京地検が謝罪

「東京都八王子市の傷害事件で男性2人が誤って起訴された問題で、東京地検は21日、公訴を取り消すと発表した。

落合義和次席検事は「身柄を拘束したことについて、心よりおわび申し上げます」と謝罪。

改めて真犯人を捜査するとともに、地検立川支部が誤って起訴した経緯を検証する意向を示した。

犯人でないことを理由に公訴が取り消されるのは異例。

地検の判断を受けて東京地裁立川支部は同日、公訴を棄却する決定をした。

事件は2014年1月22日未明に発生。

40代の男性2人が外国語を話す複数の男に相次いで殴られるなどして、それぞれ2週間と1カ月のけがを負った。

警視庁八王子署は今年3月、いずれも中国籍で、不動産会社経営の男性(47)と貿易会社経営の男性(39)を傷害容疑で逮捕。

2人は容疑を否認したが、地検立川支部は同罪で起訴し、3カ月以上勾留した。

検察側は6月の初公判で「2人の被告と氏名不詳者の計3人が事件直後、タクシーに乗って逃げた」と主張。

弁護側がタクシー内のドライブレコーダーの映像を入手したところ、別の3人組が映っていた。

会見した地検の落合次席は、弁護側に指摘されるまでドライブレコーダーの映像を確認していなかったことを認めたうえ、「目撃者の証言を過度に信用し、客観的証拠が不十分だった」と述べた。

映像の存在が明らかになって地裁立川支部が被告1人の保釈を認めた際、検察が抗告したため保釈が遅れた点についても謝罪した。」




本件に限らず、信じられない様なずさんな逮捕・起訴が報道されますが↓、逮捕や勾留には、裁判所の令状が必要です。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/389664997.html

裁判官も、この様な報道や冤罪事件に触れて、少しは疑いの目で見て欲しいものです。

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posted by 森越 壮史郎 at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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