2017年05月30日

室内犬 骨は割り箸…一番人気トイプードル、骨折にご用心


以下は、毎日新聞(2017年5月25日)からの引用です。

「争点「40センチで骨折」ペットサロン45万円支払いで和解

トイプードルが骨折したのはペットサロンの不注意が原因だとして、飼い主の女性がサロンの運営会社(大阪市)に約100万円の賠償を求めた訴訟が大阪地裁であり、会社側が45万円を支払うことで和解した。

見た目が可愛く、室内犬では一番人気だが、高さ40センチの台から飛び降りただけで骨折していた。

獣医師は「トイプードルの骨は割り箸のように細い」と注意して飼育するよう呼びかけている。

和解は先月28日付。

訴訟記録などによると、女性は2014年5月、大阪市内のペットサロンにトイプードルを預けた。

1歳のオスで体重約2.2キロ。

従業員がトリミングを終え、撮影用の台に載せた時、店の電話が鳴った。

従業員が目を離したすきに台から飛び降り、左前脚を骨折。

動物病院に2週間入院し、女性は翌年2月、治療費や慰謝料などを求めて提訴した。

裁判では、40センチの高さで骨折するかどうかが争点に。

女性側は「脚の骨が細く、30センチから飛び降りても骨折することがある」と主張。

一方、会社側は「日常生活で使うソファと同じぐらいの高さで、以前の骨折の影響だ」と反論していた。

双方の代理人によると、訴訟が長期化したため和解に応じた。

女性は取材に、「犬は家族の一員。当時は死ぬんじゃないかと不安だった」と話す。

犬の血統証明書を発行する一般社団法人「ジャパンケネルクラブ」によると、犬種別登録数は2000年、ダックスフントが1位で、プードルは13位(約1万3000匹)だったが、徐々に人気が逆転。

08年以降はプードルが首位を守り、16年は約7万7000匹に。

2位はチワワ、3位はダックスフントで、人気は小型犬だ。

プードルは、大きい順にスタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイの4種類ある。

トイの中でも、体重2〜3キロは「タイニー」、2キロ未満は「ティーカップ」と通称され、文字通りティーカップに入るほどの小ささで人気だ。

テレビやインターネットの影響で愛好者が増え、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で写真を共有したり、愛犬と行く旅行ツアーが組まれたりしている。

ただ、小型化すればするほど骨折の危険も。

ノヤ動物病院(埼玉県)の野矢雅彦院長は「体重1キロのプードルは骨の厚さが2ミリ、2〜3キロでも3ミリしかない。

1歳未満だと跳びはねるだけで折れることもある」と話す。

東京都の元ブリーダーの男性(51)は「元々、プードルは狩猟犬で簡単には骨折しなかったが、小型化のため小さな個体を交配させるうちに弱くなった。ケガや病気になりやすいというリスクを理解した上で飼ってほしい」と警鐘を鳴らす。」




ペットと損害賠償に関する過去のブログ記事は↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/377323516.html
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/439351275.html

和解ですから、45万円の内訳はわかりませんが、金額からすると、治療費だけではないように思います。

人間の場合ですら、被害者である本人が、生命を害されたか、それに比肩すべき精神上の苦痛を受けた場合にのみ、近親者の慰謝料請求が認められるとする最高裁昭和33年8月5日判決↓との整合性は、どうなのでしょうか。
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=52849

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2017年05月26日

造幣局提訴 盗まれた金塊返して 質店「横領品だから」


以下は、毎日新聞(2017年5月18日)からの引用です。

「盗まれた「金」は戻るのか−−。

独立行政法人造幣局東京支局(現在は移転し、さいたま支局に改称)の職員が勤務先から盗み出して質入れした金塊や金貨(時価計約7450万円)について、同局が二つの質店を相手に返還を求めて提訴していたことが分かった。

民法は窃盗罪や遺失物横領罪について被害から2年以内なら元の所有者が取り戻せる「回復請求権」を認めているが、質店側は「職員の行為は業務上横領罪などに当たり請求権は存在しない」などと返還を拒んでいる。

同局によると、回復請求権に基づく返還請求訴訟の提起は初めてという。

同支局総務課専門官だった50代の元職員の男(懲戒免職)は2014〜16年、勤務先から金塊などを盗んだとして、さいたま地裁は今年4月、窃盗罪で懲役5年の判決を言い渡した(確定)。

男は「外国為替証拠金取引の損失を穴埋めするためにやった」と起訴内容を認めていた。

男は東京都と埼玉県の二つの質店で、盗んだ金塊や金貨を換金。

同局は盗まれてから2年以内に順次両店に返還を求めたが、拒否されたため、それぞれ東京地裁とさいたま地裁に提訴した。

両地裁で3〜4月に開かれた口頭弁論で、質店側は「元職員は(金塊や金貨などを)展示品として貸し出す業務の担当者として被害品を持ち出したり、業務の一環として部下をだまして持ち出させたりしており、業務上横領罪や詐欺罪に当たる」などと主張。

刑事裁判で認定された窃盗罪には当たらないとして「回復請求権の成立」を否定し、請求棄却を求めている。

元検事で民法の回復請求権にも詳しい國田武二郎弁護士は「裁判では刑事と民事で判断が分かれることはある。金塊や金貨の購入額が大きく、質店側は返還による丸損を避けたいはずだ。夜中に忍び込んで持ち出した場合などは盗難品と言いやすいが、今回の民事裁判では元職員の職務権限や、虚偽説明で持ち出した経緯などが判断のポイントになるだろう」と指摘する。

二つの質店の代理人弁護士は取材に「言うべきことは法廷で主張していく」と話し、造幣局は「コメントは差し控え、今後の推移を見守りたい」としている。」




私は、元検事でも、民法の回復請求権に詳しい弁護士でもありませんので、関連条文を調べてみました。

民法192条は、「取引行為によって、平穏に、かつ、公然と動産の占有を始めた者は、善意であり、かつ、過失がないときは、即時にその動産について行使する権利を取得する。」と定めています。

いわゆる即時取得(善意取得)と言われるもので、動産の占有者は所有者であろうという外観を信頼して取引した者を保護し、動産の取引の安全を図るためのものです。

一方、同法193条は、「前条の場合において、占有物が盗品又は遺失物であるときは、被害者又は遺失者は、盗難又は遺失の時から2年間、占有者に対してその物の回復を請求することができる。」と定めています。

自らの意思とは全く関係なく占有を離れた場合には、占有という外観を信じた者よりも、真の所有者の権利を保護するということです。

同法194条が、「占有者が、盗品又は遺失物を、競売若しくは公の市場において、又はその物と同種の物を販売する商人から、善意で買い受けたときは、被害者又は遺失者は、占有者が支払った代価を弁償しなければ、その物を回復することができない。」と定めていることから、そうではない場合には、無償で回復請求することができるものとされています。

ちなみに、質屋営業法22条は、「質屋が質物又は流質物として所持する物品が、盗品又は遺失物であった場合においては、その質屋が当該物品を同種の物を取り扱う営業者から善意で質に取った場合においても、被害者又は遺失主は、質屋に対し、これを無償で回復することを求めることができる。但し、盗難又は遺失のときから1年を経過した後においては、この限りでない。」と定めています。

我々の司法試験の時代の短答式の過去問とかに、あったような気がしてきました。

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2017年05月23日

司法試験開始、5967人が受験


以下は、朝日新聞デジタル(2017年5月18日)からの引用です。

「今年の司法試験が17日、全国7都市(9会場)で始まった。

法務省によると、受験者数は5967人(速報値)で、昨年より932人減少した。

旧試験との併存がなくなった2012年以降では、最低の受験者数になった。

21日まで論文式と短答式の試験が続く。

合格発表は9月12日。

昨年の司法試験は1583人が合格し、全体の合格率は22.95%。」




まだ、今年の速報値は出ていませんが、法務省の発表は↓
http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00026.html

新司法試験制度が始まり、一番受験者数が多かったのは、2011年の8765人のようです↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/270515939.html

それが、年々減少して、昨年は1117人減の6899人↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/437935045.html

今年は、更に932人減少して、5967人ですか。

司法の地盤沈下が、止まりません。

得をするのは、誰でしょうか。

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