2016年07月29日

小2に飛び降り強要、小4両親に1千万円賠償命令


以下は、朝日新聞デジタル(2016年7月19日)からの引用です。

「東京都内の小学校に通っていた当時2年生の女子児童が2013年、同じ小学校の4年生の女子児童に命じられてマンション屋上から飛び降り、重傷を負ったとして、2年生の女児と両親が4年生の女児の両親に3千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、東京地裁であった。

小野瀬厚裁判長は4年生の女児の両親に監督義務があったと認め、約1025万円の支払いを命じた。

判決によると、13年1月、当時10歳だった4年生の女児は、8歳だった2年生の女児が学校の前で縄跳びを振り回しているのを注意。

さらに説教しようと9階建ての自宅マンションの屋上(高さ約26メートル)に連れて行き、「飛び降りろ。ここから落ちて死んでしまえ」と言って飛び降りさせた。

2年生の女児は木の枝に当たるなどして一命は取り留めたが、肋骨(ろっこつ)や足の骨などを折る約11週間の重傷を負った。

4年生の女児は重度の難聴で両親は専門のクリニックに通って育て方の指導を受けていた。

また、事件後に社会性の乏しさなどがみられる広汎(こうはん)性発達障害と診断された。

判決は、年齢や障害などを考慮して、4年生の女児に責任能力はなかったと判断。

その上で、両親の監督義務について「専門家に相談するなど子育てに相当の努力を払った」と認める一方、「他者が思い通りに動かないと怒りを持つ女児の傾向に気づいておらず、対応は不十分だった」として賠償責任を負うと判断した。」




本件のような判断が、未成年者に責任能力が認められない場合における一般的な監督義務者責任の判断だと思います↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/366746962.html

認知症の高齢者の場合↓とは異なり、今後も、限定的に解釈されることはないと思います。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/434518373.html

少なくとも、両親の責任は、故意によるものではありませんが、保険に加入していれば、保険が適用されるのでしょうかね。

本人は、責任無能力で、法的に責任がない訳ですから、本人の行為に対して、保険が適用されるという訳では、ないでしょうから。

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2016年07月28日

運転手らに32億円支払い命令 首都高で横転炎上 地裁


以下は、朝日新聞デジタル(2016年7月14日)からの引用です。

「東京都板橋区の首都高速5号線で2008年8月、タンクローリーが横転し炎上した事故で、首都高速道路(東京都)が運転手の男性や所属する運送会社などを相手取り、復旧費用や通行止めで受けた損失分の賠償を求めた訴訟の判決が14日、東京地裁であった。

青木晋裁判長は、事故の原因は運転手らにあるとして、約32億8900万円の支払いを男性と運送会社に命じた。

判決によると、男性は出光興産の依頼で、20キロリットルのガソリンなどを運んでいた。

事故の原因について判決は「運転手がカーブに20〜30キロの速度オーバーで進入した」と認定。

男性に重大な過失があると認めた。

首都高側は、出光興産に対しても「下請けを指揮監督しており、使用者責任がある」として損害賠償を求めていたが、判決は「発注者にすぎない」として退けた。」




支払能力のある出光興産に請求したいのは、当然のことですが、ガソリンの運送を依頼しただけで、使用者↓というのは、無理があったようです。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/439592985.html

カーブに20〜30キロの速度オーバーで進入したことが、重大な過失にあたるのかどうかはともかく、運転手に過失があることは明らかでしょうし、運送会社に使用者責任があることも明らかですから、対物無制限の任意保険に加入していれば、保険会社との間で、話し合いで解決していたのではないかと思いますが、残念ながら、運送会社やタクシー会社などは、経費節減のため、対物保険に加入していないことが多いようです。

さて、どうなるのでしょうか。

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2016年07月27日

女性4人に和解金=カネボウ白斑訴訟−広島地裁


時事ドットコムニュース(2016/07/12)からの引用です。

「カネボウ化粧品の製品を使用後に肌がまだらに白くなる白斑被害が生じた問題で、広島県の女性4人が同社に損害賠償を求めた訴訟は12日、広島地裁(小西洋裁判長)で和解が成立した。

弁護団によると、カネボウが各原告に和解金を支払う内容だが、金額は明らかにしていない。

原告の女性は40〜50代。

訴状によると、2009〜13年に同社が開発した美白成分「ロドデノール」を含む化粧水などを使用し、顔や腕などに白斑が生じた。

「商品に欠陥があり、製造者として責任がある」と主張していた。

女性らは弁護団を通じ、「和解できて安心した。今後は治療方法の開発や再発防止に全力を尽くしてほしい」「和解はしたが、残った傷も心の傷も癒えない」などとコメントした。

カネボウ化粧品の話

発症された方には大変申し訳なく思う。

他の裁判所で進行中の訴訟については審理の中で誠実に対応する。」




弁護団の訴訟ということになると、この事件↓の続報ということになりますが、和解成立まで、2年以上ですか。
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/393739549.html

弁護団の訴訟で和解ということは、双方が、一定の和解水準について、合意するに至ったということではないかと思いますが、公表しないのは、なぜなのでしょうか。

カネボウ側としては、既に示談した被害者らとの関係で、金額を知られたくないということでしょうか↓
http://morikoshisoshiro.seesaa.net/article/400427186.html

弁護団側としても、請求金額↑と比べて、積極的に公表する程の金額ではないということでしょうか。

となると、今後、全国各地で和解が成立しても、最後まで金額は明らかにならない、ということになるのでしょうか。

大企業や弁護団というのは、単なる一私企業、単なる一弁護士を超えた存在だと思うので、何とも釈然としませんが…。

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posted by 森越 壮史郎 at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする